はじめに
研究者」と聞いて、どのようなイメージを思い浮かべるでしょうか。
本が山積みになった研究室や、試験管やフラスコが並ぶ実験室で、1人黙々と作業を進める姿――そんなイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
理系の最先端に位置する存在で、一部の限られた人だけがなれる職業、という印象もあるかもしれません。
私自身、現在博士課程に在籍していますが、もともとは同じようなイメージを持っていました。
しかし、実際にその世界に飛び込んでみると、研究者に対するイメージが大きく変わりました。
今回は、私が考える「現在の研究者のイメージ」についてお話ししてみたいと思います。
研究者の現在のイメージとは
現在の私が抱いている研究者のイメージは、一言で言うと 「アイドル」 に近いものがあります。
試しに、有名な研究者をGoogleで検索してみてください。
洗練された写真や講演会で話している写真が数多くヒットするはずです。
私の分野では、Mala Murthy氏やVanessa Ruta氏などがその代表例です。
どこかベンチャー企業のカリスマ経営者にも通じる雰囲気を感じます。
研究者の仕事は、ただ研究を進めるだけではありません。
自分の研究を論文として発表し、世界に向けてアピールしたり、学会で他の研究者と交流を深めたりすることも重要な役割です。さらに、研究プロジェクトを進める中で他の研究室と連携することもしばしばあります。
また、研究室の内部に目を向ければ、一つの組織として機能させるためのマネジメントも必要です。
プロジェクトの進行管理や研究費の確保など、多岐にわたる役割を担っています。
現在では、教授のようないわゆる「偉い先生」だけでなく、博士課程の学生やポスドクも、自分のウェブサイトを作ってスキルや興味分野を世界に発信しています。
SNSを活用して自分の研究や日々の活動を発信する人も増えています。
こうした姿を見ると、ITの発展が研究者の「自己プロデュース」の形を大きく変えたのだと感じます。
研究者に求められる能力の変化・・・?
研究者には、単に研究を行う能力だけでなく、他にもさまざまなスキルが求められる時代になっています。
まず、国語力(または論理的思考力)がその基礎です。
論文を執筆するにも、発表を行うにも、論理的で分かりやすい表現が求められます。
理系の学生には国語が苦手だと感じる人も多いですが、実際の研究生活では文章を書く機会が多く、コミュニケーション能力が非常に重要です。
ここで求められているのは、単なる「国語の点数」ではなく、論理的思考を基にした効果的なアウトプットです。
「もっと授業でこういうことを教えてほしかった……」と感じることが多々あります。
また、研究室を運営する立場になると、組織の管理能力が必要になります。
個人でもタスク管理は必須で、研究と並行して資料作成などの事務作業や、不規則な学会イベントの準備・参加を行わなければなりません。
こうした点を考えると、研究者の仕事は決して楽ではありません。しかし、それが逆にやりがいにもつながっています。
結局のところ研究者だけが特別ではない
色々と考えてみると、研究者に求められるスキルは、他の職業にも共通していることが分かります。
たとえば企業では、後輩の指導やプロジェクト管理、タスクの優先順位付けが必要です。
研究者も同じで、職業として特別なわけではなく、違いがあるとすればタスクの内容や求められる専門性が少し異なるだけなのです。
それでも、自分を世界に売り込むという感覚は、ラボにいるだけでは実感しにくいかもしれません。
しかし、学会に参加すると、「やらなければならない」と実感する場面が増えます。
最後に
今回の話に特に結論らしい結論はありませんが、研究者を目指す方が現実の姿を知るための参考になれば幸いです。
研究者という職業が、ただ研究に没頭するだけでは成り立たない時代――。
その姿に驚く方も多いかもしれませんが、その一方で、その多様な役割や活動に魅力を感じる人もいるでしょう。
もしあなたが研究者を目指すなら、自分の中でその魅力と難しさを見極め、前向きに進んでいただければと思います。
あとがき
文章の推敲をChatGPTに任せてみました。特に修正することなく載せてみましたが、どうでしょうか。AIってすごいですね。